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K様邸はプランニングにかなり長い期間を費やしました。本宅が老朽化したため解体して新築を…というお話になったのですが、和室部分が凝った造りで何とかこれを生かしたいというご要望があり、お客様と知恵を出し合いました。
最終的には、旧家の和室を新築で再現する事になりました。部材も古いものを再利用し意匠的に活用しましたが、見事な和室が出来上がりました。使った旧部材は主に建具、欄間、板戸で、汚れを落とし修理と調整を行った後に再度取り付けられました。これらのデザインや細工は現代の技術では再現し難いところがあるため、あえて残し活用しましたが、お客様の旧家への愛着やなじみも残す事に繋がりよかったと思っております。
外観は上品な雰囲気を出せるように、建物の高さを低くしてあります。色も白を基調として清潔感を出し、黒色のサッシや茶色の木部とのコントラストが凛とした空気を漂わせます。内装はやはり和を基調にしましたが、建具や造り付け家具の意匠も凝らし、上品さにこだわりました。内壁は珪藻土を吹き付けて仕上げてあります。
年配のご夫婦が、静かに落ち着いた暮らしが出来るように配慮してあります。又、離れて暮らしているご家族様が来訪され、長く滞在される事があっても十分に対応できる懐の深い造りになっております。 |
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